今右衛門窯の作品を見ることができる美術館が佐賀県の西松浦郡有田町にあります。
この赤絵町は寛文年間(江戸時代の初期)に、鍋島藩によって11件の赤絵屋を集結し、保護した土地です。この今右衛門にゆかりのある土地に今右衛門古陶磁美術館はあります。
こちらでは十一代目今右衛門、十二代目今右衛門、十三代目今右衛門によって蒐集された鍋島・古伊万里の作品を見ることができます。
また今右衛門古陶磁美術館では、有田焼磁器の芸術性を世界に広めていくために鍋島・古伊万里の作品を一般の人に公開している場所です。
所蔵品には初期の伊万里作品や色絵作品をはじめとして、輸出の伊万里作品や古伊万里の作品などの貴重な歴代の今右衛門の作品を間近で見ることが可能です。特に鍋島の作品については鍋島藩御用窯で作られた青磁鍋島、色鍋島、染付鍋島、錆釉鍋島の作品があり、充実した展示内容になっており、一見の価値があります。
作品の他にも陶磁器にまつわる制作道具など陶磁器の破片なども展示されており、普段作品をお店などで見るときには見ることの出来ないようなものもあり、今右衛門が好きな方には非常にためになり、興味深い道具が展示してあります。
上記に書いた作品は通常の美術館と同様、常設展のものとなりますので、いつでも見ることが出来ます。
今右衛門古陶磁美術館にはオリジナルグッツを販売しているショップが併設されており、所蔵作品の絵葉書や有田陶器市100回目記念オリジナル絵葉書があり、今右衛門や鍋島にまつわる書籍もあります。他にはセラミックペーパーの陶板に今右衛門古陶磁美術館所蔵作品の鍋島模様を焼き付けたものが文字盤となっているオリジナル時計も販売しています。
このオリジナル時計すごく欲しかったのですが、私は手軽に買える葉書をお土産にしました。
また今右衛門古陶磁美術館では常設展の他に年に2回企画展を行っており、そのとき行う企画展のテーマに沿った展示をしており、普段の常設展では見られない展示作品が見れますので、時期を合わせていかれると、いつもと違った今右衛門古陶磁美術館を楽しむことができます。ですので、今右衛門古陶磁美術館に行かれる際は事前に企画展の時期をお調べになって行かれることをお勧め致します。
今右衛門古陶磁美術館の詳細です
◆住所:〒844-0006
佐賀県西松浦郡有田町赤絵町2-1-11
◆開館時間:AM9:30~PM4:30
◆入場料:常設展 小中高生は無料です。一般は300円(15名以上は団体扱いとなり200円)
◆休館日:毎週月曜日(月曜が祝日の場合は開業するので祝日の次の日が休館日となります。)また展示の入れ替えに伴い臨時休館することがあるようです。