◆意外と多い!?海外との繋がり
源右衛門窯は、海外での展覧会や個展、ローマ法王や英国皇太子への献上品として使用され、様々な場で活躍しています。
その中でも米国の有名宝飾店や欧州の磁器工房とのコラボレーションは有名です。
また、シカゴのサンフランシスコでは、源右衛門窯記念日が制定されるなど
源右衛門窯は外国でも身近なものになりつつあります。
1972年に始まった米国ティファニー社とのコラボレーションで造られ、販売された青磁木の葉文(せいじこのはもん) シリーズ。
江戸中~後期の古伊万里に見られる伝統技法の青磁釉と染付の掛け分けは、
長く途絶えていたものでした。
1970年代増加していた家庭内で洋食を楽しむスタイルへ向けて
その伝統技法をティファニー社との共同開発で、復元に腐心し蘇らせました。
高級料亭向けの和食器の制作から、家庭内で使用できる日常食器づくりへとスタイルを変えて時代の先取りに成功したとも言われています。
ちなみに、当初のブランド名は「Tiffany 源」という名前でした。
◆ローマ法王と源右衛門窯。
ローマ教皇ヨハネ・パウロ2世が1981年2月に来日されました。
滞日中に、教皇は戦時中に広島で亡くなった人々への敬意を表し、核戦争反対を唱える「平和スピーチ」を発表。また、皇居にて教皇は昭和天皇(裕仁天皇)と会見されました。教皇の日本滞在中、磁器一式を源右衛門窯が献上しました。
当窯元の元には、その折献上された磁器の再現品と、窯元に宛てたローマ教皇庁からの礼状が展示してあります。
熟練の手技から生み出される源右衛門窯の万年筆には、先人より受け継いできた伝統と古伊万里の心が息づいています。
専門誌で投票があったときには、「贈られたい万年筆」第1位を取り、
数々の記念品で多数採用されています。
その例の1つとして、北海道洞爺湖サミットがあります。
日本の北海道虻田郡洞爺湖町にあるザ・ウィンザーホテル洞爺リゾート&スパを会場にして行われた主要国首脳会議の際、日本政府から7か国の首相と欧州連合(EU)の委員会の方達へ記念品として渡されました。
気品漂い、400年の伝統を継承する有田焼の「名窯源右衛門窯」の万年筆は国内外でも高く評価されています。
1970年 六代目館林源右衛門、ドイツ民主共和国(旧東ドイツ)ドレスデン美術館をはじめとする、欧州各地の美術館、博物館及び製窯地を視察 欧州伝世の古伊万里の調査を契機に、古伊万里再興 に取り組み始める。
1972年 米国ティファニー社との共同開発で、「青磁木の葉文 洋食器揃」等を制作。
1978年 「染付粟に鶉図 大皿」一対が、米国ティファニー社より、米国大統領官邸(ホワイトハウス)へ寄贈される。
1979年 「古伊万里風楼閣桜図 大皿」が、長崎市の信徒よりローマ法王ヨハネ・パウロ2世へ献上される。
1981年 米国サンフランシスコ・シカゴ・ミネアポリス市において個展を開催。サンフランシスコ・シカゴに源右衛門窯記念日制定、六代目源右衛門ミネアポリス市名誉市民称号を受ける。
源右衛門窯「磁器一式」が、ローマ教皇ヨハネ・パウロ2世へ献上される。
1986年 「赤濃菊絵 花瓶」、英国チャールズ皇太子お買い上げ。
1988年 仏国ニース市主催、「日本文化祭」に特別出展。ニース市より感謝状を受ける。
1993年 「祥瑞手松竹梅 水盤」他4点、英国大英博物館収蔵品としてお買い上げ。
1996年 「染錦亀甲和蘭交易図 大皿」他4点、外務省在外公館備品としてお買い上げ。
2004年 ハンガリーのヘレンド窯とコラボレーションによる商品開発。
2007年 セーラー万年筆株式会社と磁製万年筆を共同開発。