有田に行く機会があったらぜひ見ていただきたいのが
柴田コレクションです。
佐賀県立九州陶磁文化館に常設展示室用意され展示されているコレクションになります。
柴田コレクションとは・・・・柴田明彦・祐子夫妻によって収集され、
佐賀県立九州陶磁文化館へ寄贈された江戸時代からの有田焼、いわゆる古伊万里のコレクションです。
柴田コレクションの凄いところはテーブルコレクションをしてお皿一枚とかではなく、
セットで揃って展示してあるところです!!
展示品や、美術品としてではなく、有田焼が生活の場に
息づいていたことがわかります。
短いスパンの中で、世間の流行や、人々の好みに合わせて
積極的に作風が変化していることがわかります。
伝統品、工芸品というと古臭いイメージを持ってしまうことが
多いかと思いますが、有田焼では伝統を守る一方で、ある意味では
貧欲に世間の流れや、流行を取り入れ、新しい流れを作っていく
パワーを感じます。
400年そんな歴史が続いているこんなに凄いエネルギーがある街は
なかなかないんじゃないかなって思います。
私は有田焼の焼き物を見るとそんなパワーの一部をもらえるような
気がします。
柴田コレクションは、現在9回目を向かえ、
最初に寄贈された古伊万里から技法・文様・時代などの変遷の
なかで足りないものを加えながら、平成2年から平成14年にかけて
10311点に及ぶ有田焼が寄贈されてきました。
体系化されたコレクションとしてかなり見ごたえのあるコレクションで、
有田焼がさらに好きになること間違いなしなのでぜひご覧になることをお勧め
いたします。