有田の街を歩いているとよく写真のような石造りの塀を目にします。

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これが、有田の伝統的な風景と呼べる トンバイ塀です。トンバイ塀は有田の観光マップにはかならず掲載されていますおり、塀に囲まれた裏通りに入ると独特の雰囲気に、タイムスリップしたような錯覚に陥ります。

よーーく見るとレンガをしては、形がまばらですし、色も異なっているのがわかりますでしょうか。

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このトンバイ塀は、使用しなくなった登り窯の煙突の廃材や、陶片などを赤土で固め作成されています。

泉山の大イチョウから大樽の九州陶磁美術館まで「トンバイ塀のある裏通り」といわれる通りが最も有名ではありますが、窯元や、泉山の採石場などいたるところでこのトンベイ塀をみることが出来ます。

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江戸時代には、商家は表通りに店舗を構えていたのに対して、窯元や絵付師はみな人通りの少ない裏通りに住居を構えており、高いトンバイ塀で屋敷や仕事場を囲み、有田焼の技法が漏れないように、外から見えないようにして、秘密を守ろうとしていました。

有田焼の伝統を守ってきた塀と言えます。

有田らしい特徴的なものになりますので、是非有田に行ったときはいろいろな場所でトンバイ塀を探してみて下さい。