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イベントシーズンに有田に行くと、伝統的な薪窯での焼成をみることが出来ます。

最高温度1,200度で、一昼夜かけて行う焼成は圧巻ですので是非一度生でご覧いただくことをお勧め致します。

焼成の初期段階はガスを使って行っているにも関わらず、こんなにたくさんの薪を使います。

きっと、薪代だけでも相当かかるはず、、、

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今回は源右衛門窯さんでの焼成を見学してきたのですが、

源右衛門窯さんでは、文明が進み、便利になってきて、電気や、ガスでの焼成に移行してきている今も、伝統的な文化が途切れないように年に2回、陶器市と秋の陶器市に合わせ薪での焼成を行っているとのこと。

今回秋の陶器市に合わせて訪問したのですが、源右衛門窯さん以外にも、新窯さんや、他にも6か所ほどで薪での焼成が行われていました。

薪でも焼成は中の温度が何度であるかわかりませんので、下記のような陶器や釉薬で作った道具を使て温度を判断します。

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それぞれの道具によって傾く温度が違いますので、傾きを見ながら今窯が何度であるかを判断し、いつガスでの焼成から薪に切り替えるか、どのくらい薪をくべるべきかを判断します。

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窯に陶器を詰めていった後に、丁寧にレンガを使って入口をふさぎます。

攻めという焼成の締めの部分に入ると、窯から火が吹き出し続けるよう絶え間なく薪をくべていきます。

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攻めの際には、窯の温度は1200度にも達し、薪がどんどんとくべられた窯は酸素が足りない状態(還元)に入り、この工程で、釉薬がガラス質に変化し、下絵の呉須が墨から青色に変化していくそうです。

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※まるで魔法のような変化ですよね!!!

 

攻めの段階に入った窯はススだらけ、サウナ状態に暑い、、、、

こんな作業を昔の方は日常的に行っていたんだと思うと、400年続く有田焼は本当にすごいと思います。

この素晴らしい伝統がずっと、ずっと続けばいいな。

続くためにこれからも有田焼を買い続けよう!!と決心を新たにしたのでありました。

是非皆様も有田に行った際は、生で焼成を見てきてくださいませ。