肥前鍋島家の御用窯であった大川内焼いわゆる、鍋島の色絵物のことをいいます。

江戸時代の磁器の中では、最も精巧を極め、赤・緑・黄の3色を主色とし、絵付けは きわめて精緻です。

色鍋島とは,藍色の呉須で下絵を描き,本焼をした後に、赤色・黄色・緑色の3色で上絵をつけたものです。基本的に金色や銀色は使用しません。限られた色数で,様々なデザインが施こされているのが特徴になります。また上絵の下に描かれた藍色の輪郭や線も特徴の一つとなります。

色鮮あざやかな色鍋島は,日本磁器の最高峰として、美しさを誇っています。

鍋島様式の中には、白磁に藍のみの鍋島染付、藍の染付の後、赤・黄・緑の上絵の具で、上絵を施した色鍋島、青磁釉をかけて焼く鍋島青磁と大きく3種に分かれていますが、当時「色鍋島」がもっとも評価されていて有名なことから、一般に「鍋島」の言えば色鍋島のことを指すことが多いと言われています。

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