円弧を同心円に重ねた鱗状の図形を繋ぎ、波の文様として構成しています。幾何構成文様として万人に好まれる伝統的な文様になります。

もともとは、カスピ海周辺で誕生したといわれ、中国西域を経て日本に到来しました。

日本では、元禄(1688~1704)頃から流行となり平安時代には「青波海」という雅楽の演目の衣装文様として用いられました。いつしかその演目名の「青海波」が文様の名前となって日本の古典文様として定着しました。

同じ形の波が繰り返し訪れる「青海波」は吉事が繰り返されることを象徴し、子孫繁栄などを願った吉祥文様としてもよく使用されています。

有田焼でも、鍋島様式の作品などによく見られます。

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