古く琉球王国に、中国南部を中心にシャム・安南などから渡来した焼き締め陶器です。
南蛮焼は、備前、信楽、伊賀など日本の焼締め陶器とは異なった独特の風合いがあり、
その素朴な味わいが侘びや、おももきがあるとされ、茶人に珍重され愛用されていました。
正式なくくりがあるわけではなく、土にも精粗さまざまあり、発色も黒褐、淡紅など多岐にわたります。釉薬を使用しない焼締陶器である事だけが共通点になります。
茶入れ・水指(みずさし)などに用いられることが多かったようです。

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