十草模様(とくさもよう)は、縦縞の模様で、日本で古くから親しまれてきた模様の一つといえます。湯呑を始め、お茶碗やお皿など多くの器に描かれているのをみるポピュラーな絵柄であるといれます。

十草模様には、様々な種類があり、単色で一筋伸びた線のみを描いたものから、混色であったり、線に強弱をつけたもの、中に鳥をプラスし描いたもの、シンプルなだけにアレンジの幅広い図案であるといえます。

図案の元となっている十草は日本家屋などの生け垣によく生えている、トクサ科トクサ属の植物になります。全面が 『茎』という感じでまっすぐ直立した、所々黒い節のある植物になります。一年中、花はもちろん、葉っぱ出ない、一風変わった草です。

「金を磨くときに十草の葉で磨くと光沢が増す」と言われていることから、金を呼ぶ縁起が良い絵柄です。

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